1.騒音を出さないように
ドイツの生活では、騒音に配慮しなければいけません。
一般的に、平日13時から15時、22時から7時には騒音を出してはならないとされています。
生活騒音の他、楽器の演奏、洗濯機の使用も避けるべきです。
入浴やシャワーは、22時以降、6時以前は自粛です。ちょっとくらい大丈夫だろう、と思っても、翌日バッチリ苦情がやってきます。
テレビや音楽の視聴は、住居の外に音が漏れないようにします。
日・祝日も静かに過ごすことが求められます。日曜日にビン類をコンテナに捨てに行ってはいけません。
街を歩いている時でも、あたりが静かだったら、相手の耳もとに口を近づけて小声で話す、くらいの配慮が必要だと思います。
特に夜間の騒音は、近所の人が警察を呼ぶこともあるので、注意しなければいけません。
子どものお誕生会をする時には、事前にアパートの掲示板に張り紙をしておくといいでしょう。
レストランでの食事は、必ずお子様はダメというわけでもありません。お店の人に、「小さい子どもがいるが大丈夫か」と尋ねてみてOKだったらそれなりにレストラン側も気をつけてくれます。
2.こんな時苦情を言われた
・アパート(Wohnung)の廊下で立ち話をしたり、子どもと話をして階段を上っていたら、即ご近所から苦情がきました。
物音や声が住居内に響きますので、廊下の物音はすごく嫌がられます。
・ドイツに到着した翌日、時差ボケで朝の4時に起きた子どもがベッドで騒ぎ出したら、隣室との壁の向こう側からコツコツ叩く音が… 赤ちゃんの夜泣きのひどい時にも「コツコツ」がありました。
・ホテルでも、室内で子どもが暴れると苦情が舞い込みます。
旅行先で到着が10時以降になってしまった時には、子どもが騒ぎ出さないよう気をつけたほうがいいです。
・有名なブラオハオス(ビア・レストラン)に日本から来た両親と子どもと一緒に行ったら、案の定子どもが騒いでベンチ席の上を歩いたりして、お店の人に注意されました。とほほ。
レストランで走り回るのは勿論NGですが、
走らず静かに歩き回るのは気楽なお店ならば黙認されるようです。
大声を出さなければ、お話はOKらしい。
お子様メニューによくチュッパチャプスがついてるのは、やはり「これをくわえて黙ってろ」という意味でしょうか…
・「小さい子どもがいるけど…」と一応断って入ったレストランでしたが、うちの子はかなり目に余る状態だったようです。
出て行け、とまでは言われなかったものの、
「テーブルがぐちゃぐちゃね」
とか
「今日は子どもさんの機嫌が悪そうね」
とかズバズバ言われてしまいました。
・「8時前に誰かが洗濯機を使った」と犯人探しをしょっちゅうしているお婆さん(ドイツ人)がいました。うちのアパートでは、機械の振動音は特定しにくいみたいです。
・深夜11時以降、オーディオの低音が壁を伝ってズンズン聞こえてきました。真上の住人はクラシックが好きなお宅なので変だなあ、と思っていたら、さらにその上の階の住人の音でした。この住人は、夜パーティーを開いて騒ぐので、本当に他のドイツ人に警察を呼ばれてしまいました。
・朝食の味噌汁の具にしようと大根を千6本に刻んだら、「朝から何でこんなトントン音がするんだ」と苦情を言われた
3.日本人の出す騒音
・幼稚園の帰りにお友達に家に遊びに来てもらうと、2時半頃でRuhezeitにかかっているのにドスンバタンとすごい騒がしさ。いつ苦情が来るかとひやひやものでした。
「うちの子は騒がしいから」とアパートの地上階にお住いの日本人がいますが、それで室内で騒ぐ癖がついてしまうと、よそのお宅に遊びに行った時(あるいは旅行先で)、そのお宅に迷惑をかけてしまうので、とにかく室内では静かにすごすように子どもに言い聞かせたほうが無難です。
・日本からの出張者を家に招いて接待するのですが、
お客様はお酒を召し上がってご機嫌になって、ものすごい大声でお話しになりますし
、ガハハハハハ、と高らかにお笑いになります。時計を見て22時を過ぎていると、いつ苦情が来るかとヒヤヒヤしながらおかわりを用意してます…(汗)
・日本人の多い地域で、縦に日本人が入居しているアパートですが、ちょっと我慢の限界を越えた生活音が聞こえてきます。足音や話し声まで怖いくらい聞こえます。 ご近所だし、日本人同士だし、逆に苦情が言いにくくて困っています。
・帰国する方のお見送りで集合した 子どもたちが毎回毎回走り回って大騒ぎ。ドイツ人に注意されてもドイツ語がわからないためにほとんど効果がありません。どうにかならないものでしょうか。
4.騒ぐ子どもに対して
・地上階に住んでいるからと油断しないで、お子さんに静かに過ごすことを教えましょう。
・日本食レストランだから大丈夫、下に住んでるのも日本人だから大丈夫、と気を許さないで、苦情は(日本人からのも)素直に聞きましょう。
・玄関の鍵を2回以上回してしっかり施錠すると、住居内の音がアパートの廊下にもれにくくなります。逆を言うと、ただ閉じただけの玄関ドアから室内の音が廊下にけっこうもれているということです。
・ピアノの音が漏れるのを防ぐには、ピアノと壁の間にマットレスを入れる、ピアノの下にゴムを敷く、といった対策方法があります。
・レストランでも家庭でも、室内では静かに過ごすべきであることを子どもにくり返し言って聞かせましょう。端で見ていると、騒ぐ子どもを放置している親のほうに怒りを覚えるものです。
・ドイツ人でも騒ぐ子ども、騒ぐ子どもをほっとく親はいないわけではありませんが、見習わないようにしましょう。
・子どもは成長するに従って聞き分けがよくなります。「場慣れ」ということもあります。明日を信じてがんばりましょう。