ミュンヘンで家探し
ミュンヘンはすごく住宅難です。日本のように不動産屋が物件をいくつも抱えて、今日すぐに入居できる物件がたくさんある、 という状況とはまったくかけ離れていますから、日本の場合を想定すると、辛い思いをたくさんしますので、切り離して考えるようにしてください。 一番良いのは、もう日本へ帰任するという人の後にすぐ入居と言う方法がお金がかからず、手っ取り早い方法です。 しかし、それはすでにミュンヘンに住んでいる人もしくは、その人とコンタクトをとることができる場合にできる手法です。 だから、真剣に探していても1ヶ月、2ヶ月はかかるかもしれない。ということを心してください。 新しく赴任してくる人で家族で3ヶ月ホテル暮らし、でも家決まらず。という話、良く聞きます。 自分で一から探す場合、中央駅まで行って夕方ごろ売店のおじさんに便宜をはかってもらい、翌日の新聞を手に入れます。 そして19時から21時が勝負です。 新聞で「貸します」という広告を見つける。 チケットぴあのように電話しまくる。(めぼしい物件はなかなかつながりません)そして見学のアポイントメントを取り付ける。 新聞発売の当日の朝にゆっくりと探して電話していたのでは、もうすでにたくさんの見学希望者が予約を取り付けたから、 もう締め切りました、と言うことになってしまいます。 30人ぐらい集まる希望者見学会があります。 とにかく倍率が半端じゃありません。 ドイツは階級社会ですから、皆さん「見た目」で人を判断します。ジーパン、Tシャツでその見学会に出かけて行くようなことはしないで、 面倒でも背広に手入れされた靴、(女性ならエレガントなよそ行き系の服)で、臨んでください。 自分が借りたい、借りる能力(給料面や支払い)があっても外国人に貸す事をいやがるオーナーもたくさんいます。日本人は湯舟を毎日使う 、たくさん煮焚物をする、ということで湿気のもんだいから、貸す事をいやがる人がいると聞きます。(ドイツ人のきれい好きはものすごく、 家が汚れるから料理はしない。という家庭もあるぐらいです) その半面、日本人はたいてい部屋を土足厳禁にするため、かえってきれいに使ってもらって良い。と考える人もいるようです。 いずれにせよ、その見学会で、「誠実さ」「お金を持っていて家賃を確実に払う」などをアピールする必要があるわけです。 その見学会では同時に申込もしますが、オーナーや不動産屋が来ていますから、その折りに自分がいかに、この物件を借りたいか、 ということを熱烈にアピールします。世界的に(ドイツのみでも)有名な企業に勤めている場合はその名刺を差し出すのは、 とても有効な方法ですし、わざわざ職場の上司に同行してもらって、このひとは、立派な人だよとオーナーにアピールしてもらうというのも良く聞きます。 これら一連のドイツ語での交渉が難しい場合は、それを代行できる、友人や通 訳さん、仲介業者などが絶対に必要です。 そういうことを何回か繰り返します。そしてオーナーからOKの返事をもらえれば、入居できる家が見つかるわけです。 これでもどうしても貸してくれる家が見つからない場合は、 ・逆に新聞にこの条件、地域で「借りたい」要望を掲載してもらう。 ・電信柱、スーパーの掲示板などに同様に張り付ける。 という方法があります。比較的有効らしいです。 ドイツでのアパートの契約 これはオーナーが英語が堪能など(すごい特殊なケースです)の場合をのぞいたら、ほとんどドイツ語で書面 をとりかわさねばなりません。 絶対に、ドイツ語を理解する人に仲介してもらうことが賢明です。 会社が仲に入ってくれる場合は、あまり神経質にならずにすみますが、自分でなんとかしなければならないときには、神経質に構えるようにしましょう。 たいていのケースで入居時にデポジット(補償金)をはらう必要があります。だいたい2ヶ月分〜3ヶ月分が相場な様です。 これを最終的にアパートを出る時に返してくれないというトラブルがよくありますので、どういう条件の時に返してくれないなどをきちんと確認する必要があります。 また、退去時には、現状回復(壁のペンキ塗り、ドリルなどで穴をあけたら、その回復)をしなければならない場合が多いですから、これもきちんと確認しましょう。 もし、先方に依頼するとなると、その分費用はその補償金からなかなわれるケースが多いです。 外側、中庭などに面している窓際に花や植物を飾らなければならないという契約もたまに存在します。旅行や、里帰りなどで、長期に渡り家をあけて、その植物の世話ができない時にはそれをオーナーもしくはアパートの管理会社、ハウスマイスター(アパート管理人)などに申し出る必要があり、留守中その世話を代行してもらわねばなりません。(鍵をあけて勝手に部屋の中に入る) それもきちんと確認しましょう。 ドイツの家の入居時の標準装備 まず、ほとんど何もないのが前提です。 何もというと、例えば、キッチン。じゃぐちしかなくて、シンク、コンロ自体も無くて前住人が持っていってしまうのが普通 。 購入するにもこれがすっごく高い。時間がかかる。全セット5000EURとかします。 (デラックスなやつじゃなくて普通のやつ) 照明器具:これも無いのが普通。 最初はみなさん裸電球でしのいで、徐々に素敵なものを見つけるひとが多い。 カーテンレールなども同様。もちろんカーテンもありません。 入居して一番最初になんとかしなければなりません。このときに絶対に必要なのが電動ドリル。 (ワット数が違うから、日本に帰れば無用なものに。しかも最初のころしかいらないので、すごく無駄 になってしまうけれど、必須なもの) 暖房器具:これだけは法律でつけることが義務づけられていて、最初から温かい思いができます。 しかし冷房はないのが普通です。ドイツは比較的涼しい過ごしやすい夏なのですが、たまに40度近くなる日もあります。(湿度が低いため、日本のように暑苦しさはあまり感じませんが)さすがに30度を越すと、熱いので、そういう時はちょっと寝苦しかったりします。扇風機などでしのいでいることが多いようです。 家具:無いのが普通。 もちろん家具つき物件もありますし、(ただしとても高いのが相場)キッチンつき物件も存在します。(あった場合は前住人から売りつけられるケースが多い) 日本人などの後に後釜として入れば大抵問題なく過ごせます。 前住人がドイツ人だった場合は、何も無いものとして考えておいて、あったらラッキーとするほうがショックが少ないかと思います。 |
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