ドイツの保険制度

 

ドイツには保険の種類が2つあります。

ひとつは国民健康保険(Gezetzelich Krankenkasse) と私的健康保険(Private Krankenkasse)が
あります。

前者は収入に応じて支払い金額が決められており、扶養家族が何人いてもいなくて、支払い金額は
かわらず、日本で言う「健康保険」と仕組みは似ています。

後者は収入にかかわらず、加入者の年齢、性別、持病の有無、などによって支払い金額が
変わり、加入者の一人一人に対して保険料を支払います。
また、保険のランクがいろいろ分かれており、高額な保険はさまざまな特殊治療

<Gezetzelichの場合>
ドイツにはこのGezetzelich Krankenkasseが4社あります。微妙に保険料や自己負担する場合の
金額などが違い一律ではありません。

日本と大きく違うのは、基本的な医療費は保険でまかなわれることです。
日本のように3割、2割など個人が負担することはありません。(ただし歯科、特殊な治療などを除く)
内科、外科、婦人科、小児科などいわゆる当たり前の治療に関して、もしくは入院、手術に関しても
100%保険でまかなわれます。

日本では妊娠検査、検診、分娩代、入院費(一部)などは自己負担になりますが、ドイツでは
保険で支払われます。
子供の薬代も100%保険でまかなわれます。
歯科での検診、歯石とりも保険でまかなわれます。

また保険がすべてを払ってくれるため自分が一度治療費などを立て替えたりする必要は
一切ありません。キャッシュレスで医者に行って帰ってこれます。(大人の場合、薬代を一部自己負担)

ただし、保険で支払われないものがあります。
 ○歯科治療のときは自己負担のほうが多いと思ってください。
   詰め物、かぶせものについては、金、セラミックは100%自己負担、銀などの場合で3割から半額ぐらいが
   保険支払い。
   フッ素の塗布なども保険でまかなわれません。
   1つ奥歯を治療したときに自己負担しなければならない(銀を詰めてもらう場合)金額は500EURから1000EUR
   ぐらいが相場になると思いますので、虫歯にならないように気をつけなければなりません。

 ○入院したときの「個室を希望したときの部屋代」(一般的な大部屋の場合はもちろん無料)
   医師が病気などの事由によって個室であるべきだと、判断したばあいは保険適応になります。

 ○ホメオパシーなどの特殊治療。

 ○大人の薬の一部(1回4〜5EUR程度)の自己負担。

 ○歯科矯正(健康上の理由などに起因する歯科矯正などは保険適応が認められる場合もある)
  
 ○美容整形関連の治療

 ○Privateの患者しか医師が見ないと断言している医院での治療代(比較的こういう医師は多いです)


<Privateの場合>
この保険の場合は、保険の支払い額に応じて、手厚いケアであったり必要最小限のケアだったりします。

支払い金額が高いものほど、Gezetzelich Krankenkasseでまかなわれない、歯科治療、歯科矯正、美容整形関連の
治療も本人負担額が少なかったり、100%保険適応のものもあります。
手術したときに病院長、教授クラスの医師に執刀してもらう、入院の際の個室利用、なども保険適応でカバーされる
ものもあります。

そして注意事項があります。
 ○歯科(強制含む)と妊娠関連の診察、治療に関しては、保険に入会してから、8ヶ月間の待機期間が必要です。
  この間に医者、病院に行っても保険は支払ってくれなく、自己負担になってしまいます。
  虫歯と妊娠については、留意して保険を考えると良いでしょう。(Gezetzelich Krankenkasseは待機期間はありません。)

 ○Privateの被保険者はGezetzelich Krankenkasseに乗り換えることはできません。

 ○医者、病院からの請求書がのちほど自宅に届きます。それを銀行などで所定の口座に振り込みます。
  一年分、それを加入の保険会社に送りその金額を保険会社よりもらいます。
  

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